うたかたの歌

心を過ぎゆく思いだったり日常のあれこれを、絵短歌orフォト短歌&駄文で綴っています。

11
2017

【フォト短歌】約束 2

CATEGORYフォト短歌
桜 写真 短歌 無防備に積み重ねてきた約束を果たさないまま花は散る、散る


ご笑覧ありがとうございます。

風邪で寝ている間に近所でも桜が満開になってしまったようなので、まだ若干しんどかったのですが4日ぶりに外へ出ました。
最初に出会った木はすでに満開を少し過ぎた状態で、その足元にたくさん落ちた花びらと、まだ枝で咲き誇っている花とを見た瞬間、なんだか胸がつまりました。

前回の続きになりますが、友人が亡くなったらしいと知らせがあって一週間が経ちました。
その友人Y君は、大学で同じクラスになったのが縁で親しくなった仲間のひとりで、在学中は毎日のように顔を合わせ、ご飯を食べ、一緒に授業を受けたり、同じ鍋を何度もつついてきました。
でもその仲間たちとも、ここ何年はずっと、誰かが結婚したらお祝いするくらいしか集まる機会がなく、今年はまさにY君を祝わなくてはならなかったのに、その約束をしたきり、永遠に不可能になってしまった。
しかも、仲間内でY君の訃報が流れた時には、彼の葬儀はとうに済んでしまっており、私たちはそれまで誰も彼が病気だったとは知らず、まして末期のがんだったなんて想像もしていませんでした。

私が最後に彼と連絡を取ったのは今年のお正月で、どうやら病気がわかったのはそのあとだったようですが、でもきっと、わかっていたとしても、彼はそのことを言わなかっただろうと思います。学生の頃から、妙にドラマチックな人生経験を積んできた彼は、たとえ苦しいことがあっても、私たちにそれを話すのはいつもすべてが終わってからでした。

私の目に映るYくんはいつも飄々としていて、自由で、面白くて、格好よかった。そして彼は最期まで、そんな彼のままでした。

今度、仲間たちとY君を偲ぶ会を開くのですが、Y君もよかったら来てよ、とすべてから自由になった彼に願ったりしています。


桜 短歌 写真 春だから必然のように肉体を脱ぎ捨て君は自由になった


tag: フォト短歌  植物   

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