うたかたの歌

心を過ぎゆく思いだったり日常のあれこれを、絵短歌orフォト短歌&駄文で綴っています。

04
2017

【フォト短歌】後日談

CATEGORYフォト短歌
羽 写真 短歌 ほとばしるすべてを夜になげだしたはじまりの日をまだ覚えてる



ご笑覧ありがとうございます。

今回の短歌、なんとなく色気のある感じになりましたが、全然そういう方面ではなくてですね。
前回書いたことのその後にあったことも、せっかくなので記しておこうと思います。

前回は私が小学校時代に不登校児だったことと、それに関して少々母親のことも書いたのですが、その母、私が1年以上も小学校を休んだにもかかわらず無事卒業して中学へ進学したことで、ほっとし過ぎたのか精神のバランスを崩してしまい、躁(そう)病という精神障害を患いまして。

最初におかしいと思ったのは、夜中にいきなりベランダの掃除を始めたときでした。
ひとりごとを始終つぶやきながら外でガタガタやっていて、布団の中で、いったいお母さんはどうしてしまったのかと怖くなったのを覚えています。
でも家族の誰もそういう病気について知識がなかったため、母の異変を感じつつも、父が母を病院へ連れていったのはしばらく経ってからでした。

母はすぐに入院することになりましたが、精神科病棟には色んな患者さんがおり、子供からしたら怖いと感じてしまうような人もいるとのことで、お見舞いにはあまり連れていってもらえなかったのですが、たまに会ったときの母はいつもご機嫌でした。
躁病って、文字どおりハイテンションで高揚している状態が多いので、見た目にはとても元気なのです。普段のその人を知らなければ、ちょっと元気すぎる人だなぐらいで、そういう性格の人だと思うかもしれません。

でもそういう状態は普通じゃないので、続くと生活に支障をきたします。
まず第一に、ハイテンションなときって健康な人でも眠れないと思いますが、それが何日も続きます。本人は感じなくとも、体は疲労困憊しているはず。
また異常な高揚感により判断力や思考がおかしくなったりもするので、当然仕事などにも影響が出ます。

また気分が高揚すると頭もフル回転するのか、やたらと色々湧いてくるらしく、うちの母の場合はそれが言葉となってほとばしっていました。ひとりごとだったり、あるいは短歌だったり・・・そういえば母も、そのときだけ山のように短歌を作っていました。当時は見せられてもあまりピンと来なかったのですが、私が今短歌にはまっているのは母の遺伝子かもしれない。

あとは、妙に怒りっぽくなるときもありました。ポジティブな方向にしろネガティブな方向にしろ、とにかく感情の針が振り切っている感じ。これはしんどいだろうなと、なんとなく想像できます。

幸い母は良いお医者さんに出会い、二度の入院を経てしっかり快復しました。
今でも睡眠導入剤を飲んだり、定期的に病院へ行ったりはしていますが、病気についての知識を得てからは、客観的に自分を観察することで、上手く制御しているようです。

私にとって何よりありがたかったのは、母が病気をなんら恥じたりしなかったことです。
病気になったきっかけが私にあったかもしれないと知った時、母が「病気になったことを恥ずかしいとは思わない」と言ってくれなかったら、私は自分を責めていたかもしれません。もちろんちょっとは申し訳なかったなとは思いましたが、その程度。

うつ病に代表される精神疾患については、まだ世間には偏見が残っているかもしれないけれど、誰でも患う可能性があるものです。
適切な治療を施せばよくなるので、もし自分自身や周りの人がおかしいと気づいたら、迷わずすぐに病院へ行くことをお勧めします。時間が経つほどこじらせますので。

私はたまに、機会があれば誰かにこの話をします。それによってほんの少し、話した人への助けになることがあるからです。
あるいは、そういう病気があると伝えることが、誰かの役に立つときが来るかもしれないと思うからです。

長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。


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