うたかたの歌

心を過ぎゆく思いだったり日常のあれこれを、短歌、イラスト、写真、駄文などで綴っていきます。

31
2018

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CATEGORY絵短歌
アシナガバチ イラスト 短歌 絵 未完成の巣を抱き母となることを確定させてゆく春の蜂



ご笑覧ありがとうございます。

今回のは春に作った短歌です。うちはなぜかアシナガバチに営巣地として選ばれることが多く、春先は毎年アシナガの女王と攻防戦になるのですが、なんで季節外れのこの歌かと言いますと、最近、杉田水脈という自民党衆議院議員が、子供を産めない同性愛者等は生産性がないから支援は必要ないと主張していて云々という記事をネット上でやたら目にし、既婚・子なしの身としては捨て置けない気分になっておりまして、単純に母つながりでこの短歌を持ってきました。

にしても、何なんですかね、「生産性」って。子供を産めるかどうかで人の価値をはかるとか、どこのファンタジー業界の世界観かなと思ったりもするのですが。
でも怖いのは、そういうことをぶちまけてしまうのが国会議員という立場の人間であり、同じ自民党議員には絶賛炎上中の彼女を擁護する人も多いらしく、つまりそんな価値観の人たちが法律を作っているという現状だったり、そういう人たちを議員に選んだのは私たち国民であることを考えれば、そういう価値観を抱いている人が決して少数ではないのだろうと想像できてしまうことでしょうか。例えば私がすぐに思い浮かぶのは、実の祖母だったりするのですが。

自分が当たり前と思っている部分から外れている人にびっくりしたり、違和感を抱いてしまうことは、正直しかたないことだと私は思います。しかしだからと言って、そういう人を見下し傷つけるようなことは、絶対してはいけないとも思います。
幼い頃から人並み外れて背が低い私は、ただその一点だけで嫌な思いをしたことが、特に子供時代に何度もあるのですが、今でもそのときの屈辱は忘れていないし、いじめてきた相手が今どんなに立派な大人になっていようと、一生許さないつもりです。
ってそんな風に書くと、いったいどんなひどい目に遭ったんだと思われるかもしれませんが、実際は下校中に後ろからランドセルを蹴られたとか、その程度です。でも許さん。
今回の件、これは差別ではないと杉田議員は言っているらしいので、LGBTを傷つける意図はなかったのかもしれませんが、国会議員であるならこういう発言をしたらどうなるか、最低限の想像力くらい持っていてほしいものです。実際傷ついた人が、当事者ではない私を含め、大勢大勢いたようですから。

私からすれば、子供を産み育てるお母さん、お父さんは、掛け値なしにすごいと思います。心から尊敬します。
けど、だからといって逆に子供を持たない、持てない人が、肩身の狭い思いをしなければいけない社会はおかしいと思うのです。命をつながなくたって、多くの人はちゃんと納税だってするだろうし、どんな人生だろうと死ぬまでは一生懸命生きていくわけだから、そこに価値を置いてほしい。

あと言いたいのは、社会的、身体的、精神的に「正常」とみなされる性質を享受している人たちは、自分がたまたま多数派に属しているだけだということをもっと自覚した方がいいんじゃないかということ。多かれ少なかれ、差別意識を抱いていたら、いつかそれが自分自身の首を絞めるときが来る可能性だってありますから。
杉田議員だって、もし近しい人の中に当事者がいたらどうするんだろうと心配になります。

それと、個人的には同性愛者に対する差別って、BL(ボーイズラブ)小説や漫画などの創作物によってある程度克服できると思っています。なぜなら自分がそうだったから。
要は慣れなんだと思いますが、中高生のときは今でいう腐女子のはしくれ(完全腐敗ではなく、腐りかけ程度ですが)だったので、仮に今、甥っ子に「ゲイなんだ」とカミングアウトされたとしても、「あ、そうなんだ。好きな人いるの?」と恋バナに突入できるくらいの受け皿は持っているつもりです。
というわけで、中高生あたりで全員にそういうものを読ませてみるとか、少しでも世界を広げる機会を与えてみてはどうでしょうか。大人でも、未経験なら一度くらいは触れてみるといいかもしれません。できれば杉田議員にも読んでみてほしいですね。案外はまっちゃうかもしれないし。

・・・長々と書いてしまいました。
本当はもう少し書きたいこともありますが、それはまた別の機会にでも。
最後までおつき合いありがとうございました。


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