うたかたの歌

心を過ぎゆく思いだったり日常のあれこれを、絵短歌orフォト短歌&駄文で綴っています。

30
2016

【絵短歌】先輩

CATEGORY絵短歌
イラスト 短歌 絵 記憶してあなたの知っているぼくは塵によごれたあとのぼくです。


ご笑覧ありがとうございます。

先日図書館で夏目漱石の『こころ』を借り、約20年ぶりに読み返してみました。

前回読んだのは高校のとき、国語の教科書に載っていて、最初にそれを読んだときはすごく衝撃を受けたのを覚えています。
クライマックスが「K」の自殺だったので、え、死ぬの!? と。恋愛で友人に抜けがけされたくらいでそんな極端なことをするなんて、面倒くさい人だなと。

でも教科書に載っていたのは当然一部の抜粋なので、授業でひととおりやったあとに一人一冊配られた文庫本を読み、Kがそんな理由で自ら死を選んだわけではないというのはわかったはずなのですが、衝撃を受けた部分以外きれいに忘れてしまったために、先日読み返すまでKは「先生」への当てつけでそんなことをしたのだと思い込んでました。とんだ勘違いでした。


それはさておき本日の短歌は、その『こころ』の先生の手紙の中にある言葉を三十一文字に改変したものです。
原文は以下のとおり。
「記憶してください。あなたの知っている私は塵によごれたあとの私です。」

本当はこのあとに続く一文が心に引っかかったのですが、短歌にはできませんでした。
「きたなくなった年数の多いものを先輩と呼ぶならば、私はたしかにあなたより先輩でしょう。」

・・・「先輩」ってそんな意味だったのか・・・


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