うたかたの歌

心を過ぎゆく思いだったり日常のあれこれを、絵短歌orフォト短歌&駄文で綴っています。

09
2016

【絵短歌】チョコレート

CATEGORY絵短歌
イラスト 短歌 絵 賞味期限きれて解放されてゆくチヨコレエトの墓標は甘し


ご笑覧ありがとうございます。

10年くらい前の話ですが、大阪に住んでいた頃、仕事帰りの駅のホームで知らないおじさんに声をかけられ、チョコレートをもらったことがあります。

おじさんは「ちょっと待っといて」と言うといったんその場を去り、あの赤い包み紙の板チョコを手に戻ってきて、「気持ち悪かったらほかし(捨て)たらええから」と私にそれを受け取らせると、「がんばりや」という言葉を残して再びどこかへ消えていきました。

当時私が勤めていた職場は労働基準法なんやそれという状態だったので、恐らくかなり疲労感を漂わせており、おじさんはそんな私を憐れに思ったのでしょうが、それを食べる勇気はなく、かといってすぐに捨てるのも忍びないので、賞味期限が切れるまで家に置いておきました。
今でも板チョコを見ると、そのときのことが脳裏に蘇ります。さすが人情の街。

けれどその一方で、小学生の時分、祖母に再三言われた「知らない人にお菓子をもらってはいけない」という教えも思い出します。
まさか、大人になってからそんなことがあるとは思いもしませんでした。


tag: 絵短歌  動物  食べ物 

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2016/12/09 (Fri) 21:34 | EDIT | REPLY |   

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